太れなくて困っている話

女性ホルモン剤を服用すると脂肪がつきやすくなり、胸や体全体が丸みを帯びてきて女性的な肉体になってきます。

実際、1年程度の服用でも女性的な肉体に変化してますし、まだ途中段階だなと感じます。

と、ここまで前置きした上で言いますが、実は女性ホルモン剤を服用しているにも関わらず太れなくて困ってます。

「なんだ、食べても太らない自慢か」とか思われそうですが、そういう事ではなく、寧ろダイエットの記事にもあるように男の時から太る体ではあるんですよね。

では何故太れないのかと言いますと、シンプルに食事の量と回数が減ってしまった結果なんですよね。

まず、ダイエットの時にやった食事制限等により胃が食堂の定食セットで満足出来る程度の標準的な状態になり、数年後に慢性胃炎逆流性食道炎を患いあまり食事が出来なくなり胃が少し小さくなる。

そして去年、精神的な不調により食欲が完全に無くなり、ほぼ食事が出来ない期間が2ヶ月続いた結果胃が更に小さくなる。

そういう過程を経た現状が「定食セットがギリギリ食べられる程度の胃+朝と昼の二回しか食べられない(夕飯を食べる気が起きない)」という少食な状態なので太れないんですよね。

体に多少肉を付けた方がより女性的になりますし、胸の大きさも気になるので脂肪を付けたいという贅沢な悩みを抱えているんですが、体重が現状維持か少し痩せるを行ったり来たり繰り返しているので、どうにかならないかと考えてます。

逆流性食道炎に関しては未だに治らないので、脂っこい物などハイカロリーな食事が出来ないのも要因の一つですね。

体質的には脂肪が付きやすいのに、食事の問題で脂肪が付けられないというジレンマ。

食べれない事における痩せた影響は肉体面にも問題が出てきてて、そういう健康面でも気持ち太れる程度には食べるようになりたいですね。

女声練習における問題点

今回は女声の練習をしていて感じた問題点です。

MtF(X)として性別移行を徐々に進めている上でどうにかしないといけないのが声の問題。

元から高い声ならばまだいいんですが、私は低い方の声なので女声練習が必要なんですよね。

女声練習に関しては女性ホルモン剤を服用する何年か前からちょくちょくやってました。


まず最初の問題が「普段あまりにも喋らないもんだから、普通に1~2分喋るだけでも呼吸と喉がしんどくなってくる。女声だと尚更もたない」という根本的過ぎる問題。

人と話すこともですが、元々「声で話す」という行為が苦手なので、人と話しても挨拶と必要最低限以外の事は喋らない日常を送っています。

なので、発声練習とかで外郎売を朗読しても途中で苦しくなってくるんですよね。

とあるMtFの方が童話を女声で朗読して練習していた。という話を聞いたので自分も試してみましたが、外郎売だと長過ぎるので厳しいのですが、童話程度の長さだとギリギリどうにかなる事に気が付きました(ギリギリの時点であまり安定しているとは言えないとはいえ)。

とはいえ、そんなギリギリ状態でも毎日やっていれば微々たる変化とはいえ地味に安定性は出てくるんですよね(スマホで録音しては聞くのを繰り返しやってます)。


2つ目の問題「モチベーションが保てない」

やる気あるのかと怒られそうですが、流石に毎日童話と外郎売を朗読したりなんとなく思いついた言葉を話すだけでは正直飽きます。そのうえ虚弱体質が故に体調が普段から安定しないので、適度に安定している間なら練習を続けられるのですが、一度体調が崩れると長引くので「体調を崩す→練習出来ない→練習出来ないからせっかく安定してきた声が崩れてくる→だんだんやる気を失ってくる→体調が戻ってもやる気が出てこない」という悪循環な状態になりやすいので気持ちだけでもどうにか保てないかと悩んでます。


3つ目の問題「声量が無い(ハキハキと話せない)」

これは最初の問題と繋がっていて、普段から喋らない奴がハキハキと喋れる事もなく、普段から声のボリューム小さい人が女声出した所で囁き声みたいな感じなって尚更声のボリュームが落ちるんですよね。

ASMRの収録でもするのならともかく、普段使いとしては厳しいです。

実は女声練習期間を設けて約一ヶ月間、身内と話す時は基本女声という縛りを設けてやっていたんですけど、その時身内から指摘されたポイントなんですよね。

話す度に「腹から声を出す!」と言われましたが、腹式呼吸は出来ても喉の位置調整で手一杯なのでお腹に力が入らないという残念な事に。

ふとした瞬間に一言だけ女声のまま腹から声を出す事があるのですが、身内から「それそれ!」と言われても次の瞬間には声の音量が落ちるので「あぁ~……」と落胆されました。


4つ目の問題「吃音症」

実は幼少期からの吃音症持ちなんですよね私。

なので普段の声ですら話す事がままならないので、女声練習における問題のド真ん中がこれなんですよね。

私の場合、日によって何を言っても言葉に詰まる事もあれば、ほぼ全く詰まらずにスラスラ話せる日があるので安定しないんですよね(何故この差があるのかは原因不明)。

吃音症じゃない方に説明すると、喋ろうとすると喉がガチッとロックされたみたいになって声が出せなくなるんですよね。

なのでその状態で喋ろうとすると「こ、こ、こ、こんにちは」みたいな一つの音を連続して言ってしまうんですよね。

喉を調節しないと女声が出せないのに、吃音症の影響で喉が動かなくなる。というジレンマな状態になるので本当にどうにもならないんですよね。

外出先でも自分なりに意識して女声を出すようにはしているのですが、吃音症やら他の問題を考えると「吃音症が出ている時は普段よりちょっと高い声で話す」というのが現状の落とし所になってます。


と、ここまで問題点を上げてきましたが、練習してそれなりの期間が経過しているから言える事なのですが、序盤にも書いたように実生活における私の喋るタイミングってせいぜい挨拶とか必要最低限の会話以外話さないんですよね。

それを考えると「短時間ならまぁまぁな女声寄りで話せているなら現状でも意外とどうにかなるのではないか……?」と考えたりしてます。

楽観的な考え方ですが、多少の余裕はもたせておかないとしんどすぎるのでこれぐらいの考えはいいかなと思ったり。


自分でやってこれだけ問題点という名の壁を目の当たりにするんだから、他のMtFの方も声の問題で大変な思いをしていると思いますし、壁を乗り越えて女声が安定している方は本当に凄いと実感します。

少しでも問題点を改善出来るように精進します。

仮に自分が女として生まれていたらという妄想

今回は妄想話です。IFの世界。パラレルワールドな話ですね。

現状における今まで経験したり感じた事を踏まえた上で書いてます。

ふわふわした内容も考えますが、今回は割と現実的に考えてます。


恐らく、トランスジェンダーの方は「自分が心の性別の方の肉体として(シスジェンダーとして)生まれていたらどうなっていたか」という事は一度ぐらいは考えていると思うんですよね。

かくいう私も時折考える事があります。

私の場合「女の子として生まれていたら」という前提で考えていますが正直な所、現実の自分は男の子を好きになる事が後天的で、女の子を基本的に好きになっていたので色々考えるとシスジェンダーで生まれていたとしてもレズビアンになっていた可能性が高いんですよね。

だとしたら男で生まれようが女で生まれようが、どちらにしろLGBT的な問題で悩んでいたと思います。

私の事なので、トランスジェンダーとしてこんだけ悩んだので、同性愛者としても多分色々と悩んで苦悩しているんだろうなと考えてしまいますね。

女社会は……男社会ですら馴染めなかった人が女社会で馴染めるとは思えないねぇ……。

ポジティブに解釈しても「大人しくて地味な子」程度で済めばいいもので、リアルに考えると孤立したぼっちちゃんになってそうだねぇ……。

肉体面。男の状態ですら肌荒れ酷かったから生理というものを考えると尚更肌の状態が悪くなっているのかもしれない。

これは私の直感なんですが、女だったら生理が重いタイプなんだろうなという気がしてならないんですよね。

妄想とはいえ生理が軽い自分の姿が見えなくて、生理重くて呻いている自分の姿が見えます。

女の子で生まれてもピルのお世話になっているんだろうなぁ……。

身長はどうなっているんだろう。身内の事を考えると平均よりかはちょっと高いのかもしれない。

今もだけど、女の子として生まれても骨格ストレートで華奢な体型に憧れていそうではある。

精神面。今の自分ですらメンタル面弱いんだから、生理的な事も考えると滅茶苦茶情緒不安定な自分が見えますね。

女だとしてもメンタル面が安定するまで相当時間がかかりそうだなと思います。

恋愛的な部分も同性だからとか、相手と立場が違い過ぎるとかで悩んでずっと片思いしていそう(これは今と似ている)。

可愛げあるといいんだけど、情緒不安定な間は多分傍から見ててもあまり可愛くないんだろうなぁ……。

大人になってからが本番だと思うので、素敵な女性になれるといいね。IFな私。


とまぁ、所詮妄想話なので語ろうと思えばまだまだ書けるのですが、長くなってしまうのでここらへんで話は終わらせておきましょう。

しょうもない話なのに見てくれた人はありがとうね。

子供が作れない体になった事に関して思う事

男が女性ホルモン剤を服用し続けると精巣等の機能が止まり、化学去勢の状態になります。

実際、私もリビドーが無い状態なので気乗りはしないものの確認の為に作業(隠語)をしましたが、私の場合は3ヶ月でほぼ止まり、半年で全く液体は出なくなりましたね。

少なくとも現状を続けていれば子供を作る事はほぼ不可能だと思います。玉を取れば確実なんですけどね。

トランスジェンダーの中には子供が作れなくなる体になる事に悩む人も居ますが、少なくとも自分は真逆の立場で寧ろ安心しているんですよね。

元を辿ると、小学生の頃から性転換に関して考えていたという事に関しては以前書きましたが、一方で「自分は絶対に子供を作ってはいけない」って子供ながらに考えていたんですよね。

理由は個人的な事情が多すぎるので割愛しますが、大人になるにつれてもその考えは変わらなくて、寧ろ子供を作ってはいけない理由が増えてしまったので尚更気持ちが強くなってました。

男の体である以上、無精子症等の何かしらの問題が無い限りは子供が作れてしまう可能性がありますし、とにかく「自分に子供が作れる可能性がある」というその部分がとにかく嫌で恐ろしくて鬱屈とした気持ちを抱えながら日々を過ごしていました。

そういう事情もあって女性ホルモン剤を服用する事に対しては抵抗感は無かったのですが、結果的に実質的な化学去勢状態になってとてつもない安心感を覚えています。

自分では心の片隅にある問題程度の認識だったのですが、どうも割と深く悩んでいたのか、悩みが一つ減った事による心の軽さというものを感じますね。

何かしらの事情で女性ホルモン剤を中止する可能性の事を考慮すると、玉がある限りは僅かでも復活する可能性があるという話を聞くのでそういう点でも、せめて玉だけでも取っておきたいなと考えてます。

作りたいという方向で悩む人の声は多く聞きますが、私のように作りたくないという方向で悩む人の話はあまり聞かないので多分少数派の悩みなんだろうなと感じてますが、少なくとも自分一人は救われたからいいのかな。とも考えてます。

肌の話

※これは個人の経験談であり、女性ホルモン剤を推奨するものではありません。

また、血栓症や肝臓病等の副作用もあるので安易に使用してはいけません。


今回は肌の話です。

幼少期から成人するまでずっと太っていたという事もあってか、基本的に顔は油性肌でニキビが出来やすく、また体の方も吹き出物が出来やすいという状態でおまけに肌は敏感肌なので凄く困っていました。

中高生ぐらいの頃は思春期なのも相まって色々な化粧水やら乳液を使っていましたが、結局どれも目立った効果がなくてダメでしたね。ダメになりやすい皮膚と付き合っていく日々でした。

成人すれば気休め程度には落ち着きましたが、ダイエットをしても肌質までは変わらないので痩せても油性肌はあまり改善されませんでしたね。

女性ホルモンで多少肌に変化が出るというのは事前の知識で知ってはいましたが、実際には思った以上の効果があって、ニキビや吹き出物は滅多に出来なくなりましたし、油性肌が普通肌ぐらいになる程度には変化があって「こんなに変わるなら思春期の時の自分に教えたかったな」と実感しました。

多分、女性ホルモンを服用して上位に入る程度には効果を感じていますね。

肌質も変わってきめ細かくなってきたり肌が柔らかくなってきたなとも思いました。

ただデメリットもあって、傷の治りが遅いなとは実感しますね。

切り傷とかもですが、特に滅多に出来ないだけで出来る事があるニキビや吹き出物があると、膿を出しても完全に治るまでかなり時間がかかるなと感じました。

女の皮膚を「柔肌」「傷が残ったらどうする」と言う話が出てくる事もありますが、自分で体感して「あぁこういう事か」と納得しましたね。

色々と困る事もありましたが、傷に関しては男性ホルモンの恩恵に助けられていたんだなと、過去を振り返ると実感するシーンはありますね。

傷を負うと治りが遅い体になってしまった以上、不意の事故とかもあるとはいえ、尚更体を傷つけないように気をつけないといけないなと改めて思いました。

髪の話

※これは個人の経験談であり、女性ホルモン剤を推奨するものではありません。

また、血栓症や肝臓病等の副作用もあるので安易に使用してはいけません。


今回は髪の毛の話です。

小さい頃は目が隠れるかどうかぐらいまでは長さがあり、後ろは首にかかるぐらいには髪があったのですが、小学3~4年生辺りから親の薦めもあってスポーツ刈り等の短髪にするようになり、高校生の頃には坊主がデフォになってました。

成人してしばらく経ったある日。一回ぐらいオールバックやってみたいな。という目的で伸ばしていたのですが、ある程度まで伸ばしてみて問題が発覚しました。

その問題というのが「髪が太い上に硬すぎてガチガチに固まるジェルでも使わないと言うこときかない」「太くて硬い毛が肌に触れると敏感肌なのでニキビが出来てしまう(油性肌なのもある)」という難点があり、前者はオールバック以外で髪のセットに困るしオールバックにするにしても時間掛かってしまうし、特に後者に関しては坊主状態でもニキビ出来やすくて悩んでいたのに髪が伸びた事により更に悪化してしまいました。

おまけに男の髪なので触り心地も悪くて「(オールバックも一応やれたし)髪が邪魔!限界!!」と思い再び坊主に戻ってしまいました。

正直な所、坊主って楽な部分が多いんですよね。髪は少量のシャンプーで洗えてドライヤーもいらないですし。

女性ホルモンを服用するまで数年間ずっと坊主~短髪を繰り返していましたが、パス度を上げる為だったりと色々な理由で女性ホルモン服用を切っ掛けに再び伸ばすようになりました。

服用して2~3ヶ月の時点で髪を触ると「おや……?」と思っていましたが、半年も伸ばせば変化は割と分かってきて男の時とは違って適度な太さとコシのある柔らかい髪になっているのを実感しました。

坊主にすると冗談抜きで太くて硬いせいか、バリカンで剃ってても「手が痒いな……」と思ったら切ったり抜けた毛が手に刺さってた。という事がある程度には剣山レベルで硬い髪が柔らかくなったので、女性ホルモンの効果というものをその時強く実感しましたね。

1年経過した今としては癖のないストレートな髪で指通りや櫛通りもよく、後頭部を撫でるのが心地良く感じる程度には女性的な髪質になったなと思います。

実際、触るのが心地良くて髪を触る癖が出来てしまいましたね。

肌質と共に髪も変化した結果、ニキビや吹き出物が滅多に出来なくなったので、安心して伸ばせるようになりました。

(毛量が増えるという話も聞きますが、元々毛量が多いタイプなのでそこら辺の変化は分からないです)

この文章を書いている今現在はボブ程度の長さですが、胸の辺りまでは伸ばしたいなと考えているのでまだあと1~2年ぐらいはかかりそうだなと思います。

それでも1年程度でもここまでの変化を感じると今後が楽しみになってきますね。

女性ホルモンを始めたら愛に飢えるようになった話

人間の三大欲求というものがあります。睡眠欲と食欲ともう一つ。

私は別にその手の話をするのは平気なんですが、ブログ上における表現となると規制的な問題もあるので、そのまま言ってもいいのか悩んだ結果、今回においては「リビドー」と書きますね(大して意味変わらないじゃないですかとか思うけど大目に見てほしい)。

私も女性ホルモンを始める前は肉体的には普通の男な訳で、当然男性ホルモンは出てくるしリビドーも出てきます。

私は自分の下半身のアレに対しては邪魔だなと思う事はあれど嫌悪感を持たないタイプなので、自分で処理をしてました。

(本当はもっとここら辺を掘り下げたいけど規制が気がかりなので割愛)

でもって女性ホルモンの効果の一つに「リビドーの減退」というものがあります。人によってはこの部分の効果を嬉しがる人もいれば、不安に感じたり嫌がる人もいます。

私は年を重ねれば重ねる程、自分のリビドーに嫌気が差してきてどうにかしたいと思っていたので個人的には嬉しい効果でした。

実際、女性ホルモンを服用すれば適度な期間でリビドーは綺麗サッパリなくなりました。

正直服用して半年の時点で「リビドーが無いって凄く楽」って思う程度には平穏な日常を送っていました。

一方で寂しくなったり、愛されたい(愛したい)という感情が徐々に出てくるようになりました。

後から知った話ですが、どうやら女性ホルモンを服用した後に似たような状態になる人は一定数居て、噂では「リビドーがそのまま愛に対する欲求に変わる」という話を聞きましたが、正直その理屈には納得できる部分があるんですよね。

女性ホルモン始める前は大人な夜の事を考えたり求める事もありましたが、女性ホルモンを服用した後ではハグだとか頭撫でられたいとかそういうバニラ的なものを強く求めるようになって、大人な夜な事に関しては全く求める気が起きなくなりましたね。

あと私に関しては元々あった乙女な考え方が更に強くなりました。

私はなんとか制御出来ているからいいですが、人によっては人生おかしくなるレベルで承認欲求やら色々な形で愛に飢えすぎておかしくなる人もいるので、やはり女性ホルモンの効果というものの良し悪しを実感しますね。

女性ホルモンに関して自分は全体的なメリットの方が強くて運良く目立った問題は起きていませんが、人によってはおかしくなる可能性もあるのでやはりこれから始めようか考えている人は慎重に検討した方がいいと思います。