お久しぶりです&生存報告
お久しぶりです。
体調自体はGW辺りで回復していたのですが、「GW中には書かないと」「今月中(6月)には書こうね……」「七夕過ぎてしまったね……」と、ここまで時間が過ぎてしまいました。
キリがないので具体的に何とは書きませんが、前回の記事(2月)から今回(7月)までの間にトランスジェンダー界隈的には色々とありましたね。
皆様は大丈夫でしょうか(特にメンタル面)。色々と思う所はあるものの、私は大丈夫です。
4月に普通の血液検査をしたのですが、割と強めの女性ホルモン剤を服用している割には肝臓は問題なくて安心しました。タバコやお酒を飲まない影響も大きいのかもしれませんね。
医者には何も言われなかったものの、元々下の基準値に近かった白血球と赤血球とヘマトクリットの数値が下がって結構ギリギリに近い数値だったのでちょっと不安になりますね。
ただ、立ちくらみとか貧血っぽい症状は出ていたので納得は出来る数値ではあるんですけど、立ちくらみは子供の時からある症状で慣れているので日常生活では気をつけて過ごしています。
先月久々にスリーサイズを計測したのですが、アンダーの数値が下がったのは嬉しいのですが一方でトップも減っていて、去年の数値と比較すると去年より胸が小さくなって少し気持ちが落ち込みました。
せめて標準サイズぐらいにはなってほしいなと……。
胸繋がりで話すとシリコンタイプのニップレスを買ったのですが、これいいですね。
恥ずかしながら、私はアンダーがあるくせに胸が小さいので合うブラが無いのでどうしたものかと悩んでいましたが、昔からある絆創膏のようなニップレスはコスパが悪いのでシリコンタイプのを導入してみたのですが、胸ポチが隠せて洗って繰り返し使えるので経済的でいいですね。
ただ問題点として汗に弱いので今時期はあまりに暑すぎたり長時間着用していると汗で一部剥がれてくるので、近所に買い物に行ったりとか短時間の使用向きだなと思いました。
とりあえず今回はこんな所でしょうか。
そんなに話せる事もあまりないので、次回からは不定期更新で書いていこうと思います。
またね。
更新遅れます
昔からある体調不良が出てきているのと、書くネタがあまりないので更新遅れます。
お知らせが遅くなってしまい申し訳ないです。
五感が変わった話
女性ホルモンを服用して1年ちょっと程度ですが、五感にもある程度変化が出てきているなと実感します。
以下、個人的に感じた変化。
視覚:どうやら女性ホルモンであるエストロゲンには眼圧を下げる効果があるらしい。
よくよく考えると女性ホルモンを服用してから目がしんどくなる事があまりないので眼圧が下がっているんだと思います(眼圧が高いと病院で指摘されているので尚更実感します)。
聴覚:正直な所、あまり変化を感じないように思えます。
個人的な話、音声作品においては以前なら大人向けの作品を聞く事が多かったのですが、女性ホルモン服用以降はリビドーが無くなったのもあってか、自然音を含めた癒やし系の音(音声)を好むようになりました。
触覚:あまり変化を感じない。ただ、肌触りの良いものに対しては少しこだわるようになりました。(例:スベスベの布地。撫で心地のよい自分の髪、もとい後頭部等)
味覚:今までなら味の濃い食べ物が好きだったのですが、今だと味の濃い食べ物は塩辛いと感じてしまい若干苦手になってきました。現状としては適度な味付けから薄味の食べ物を好むようになりました。なので料理をしてても味付けは気持ち控えめになりましたね。とはいえ流石に味が無さすぎるのは困りますが。
これを書いている今現在ですとチョコの甘さが苦手になったのでココア以外のチョコを控えるようになりましたし、レモン以外の柑橘系も苦手になってきたので果物もですがオレンジジュースも控えるようになりましたね(味覚の変化は加齢の影響もあると思います)。
嗅覚:女性ホルモンを服用して半年過ぎるまであまり自覚が無かったのですが、夏になった辺りから今まで気にもしてなかった家の香りや、食べ物等の香りに対して徐々に敏感になってきました。特に秋~冬辺りという服用して1年近くになってくると顕著に変化を感じました。
分かりやすい所ですと、アロマ系の香りは元々好きだったのですが、この変化を感じてからは今までは香りに対して大雑把にしか感じてなかったのが今だと細かく感じるといいますか、嗅覚の幅が広がった気がします。
「いい匂いだな」と、なんとなく思ってたのが「あぁ……好きだなぁ……」と深く感じる事ができ、香りにより癒やされるようになりました。
バニラ系の香りは今までなら甘ったるい感じが苦手で避けていたのですが、久々に嗅いだらその甘い香りに対してはまだ若干の抵抗感はあるものの、どこか優しく包まれるような独特の雰囲気がなんだが心地よくて「バニラ系も悪くないな」と思うようになり、バニラ系は苦手だったのですが「嫌いじゃない」レベルに変わってきました。
冬場ですし、バニラの香りがするハンドクリームも試してみようかなと考えてます。
(仮に女性の嗅覚が元からここまで敏感だと仮定すれば、そりゃ自分の体臭だとか香水に対して色々と気にしたりこだわるのはちょっと分かる気がします。)
感じた範囲で書いてみましたが、味覚と嗅覚の変化を強く感じますね。
それこそ元々紅茶は好きでしたが、こういう変化もあってか去年は妙に紅茶に対して色々とこだわりが出てきてた辺り、味覚と嗅覚の変化が大きく影響しているのかもしれないですね。
一年程度でここまで変化が出るなら、今後はどのように変わっていくのか楽しみになってきますね。
乙女な妄想が止まらない話
乙女な発想自体は子供の頃からしていたものの「男だから」「男がそんな事言ってたら気持ち悪く思われてしまう」という理由で表に出さないでいましたし、妄想自体も成長するにつれてあまり考えないようにもしてました。
時折、ふとした瞬間に一瞬思う事はあれど基本的に長い間考えないで過ごしていましたが、女性ホルモンを服用して考えが色々と女性的になってくるにつれて、乙女な妄想も徐々に考えるようになってきました。
最初は考えてもいいのか抵抗感がありましたが、「もう心は女だと認めているんだからいいんじゃないのか。性別移行もしているんだし」と考えるようになって抵抗感が徐々に無くなってきて、そのうち乙女な妄想を素直にアレコレと考えるようになりました。
具体的にいくつか挙げると、定番ですが身長差があるのであれば段差や勾配を利用して身長差を埋めてキスする事には憧れますよね。
膝枕もしてあげたいけど元が男の肉体の自分では固さがあって寝心地が微妙かなとか。
好きな料理を振る舞って喜ぶ顔が見たいなとか。
あと一度ぐらいはウェディングドレスを着てみたいなとか。
挙げれば色々と出てくるのですが、とりあえずこの程度の事はよく考えてます。
ただ、ここまで妄想しておきながら現実的に考えるとイケメンには興味ないタイプなので、いわゆる白馬の王子様的な存在を待ってたりはしないんですよね。
自分の幸せを考えてない訳ではありませんが、どちらかというと好きな人に少しでも幸せになってもらいたいと考えているので。
なので妄想とはいえ、割と現実的な方向で考えたりしてます。
現状を考えると本当に妄想の領域の産物という感じではあるのですが、とはいえこういう妄想をするのは楽しくて心が躍るので頭の回転が止まりませんね。
子供っぽい妄想ばかりしているなというのは自覚しているのですが、今まで抑えていた分が反動として表に出てきた結果なのかなと考えてます。なのでしばらくはこういう子供っぽい妄想が続くのだろうと思ってます。
誰かに迷惑かけるわけでもないので、このささやかな妄想をしばらくの間楽しもうと思います。
(前回から妄想話が多くねごめんね!)
やり場のない愛情が溢れ出てきて困る話
女性ホルモンを服用して半年ぐらい経過するかしないか辺りからでしょうか、無性に寂しくなる事が多くなってきました。
それと同時に「愛されたいし愛したい」という欲求も出てくるようになりました。
愛されたい欲は人として普通だと思うのでいいのですが、問題は愛したい欲の方で、とにかく妄想が止まらないんですよね。
特に恋人が出来たらされたい事もですが、どちらかと言うと恋人にしたい事ばかり出てきてしまいます。
料理を作ってあげたいとか、ハグして頭撫でたりしたいとか、相手にとって落ち着ける存在になりたいとか、これ以上書くと妄想暴露大会になってしまうので控えますが、とにかく色々やって愛し尽くしたいという気持ちが溢れ出てきて止まらないんですよね。
やり場のない母性という言葉はどこかで聞いた事ありますが、自分の場合やり場のない愛情が止まらなくて困ってます。
愛されたい欲なら他の事でどうにかして自分を慰める事ができますが、愛したい欲となるとどのようにして解消すればいいのか分からなくて悩んでます。
鏡と写真が苦手だった話
幼少期の頃はなんでもなかったのですが、ある程度成長した子供の頃には気がついたらカメラを向けられるのが嫌で撮影される事から逃げていて、その影響で幼少期以外で子供の頃から大人になって30才に至るまでの数十年間、自分の写真が殆どありません。
自分の顔や外見が嫌いで、それが写真という形で半永久的に残る事がとにかく嫌で、強制的に撮られる集合写真も映らないように顔を伏せたり人の後ろに隠れたりと、こっそり避けていました。
鏡も似たような理由で、昔から見ている顔なので慣れてはいるものの、鏡を見る度に「知らない男の顔が写っている」という感覚を覚える程度には自分の顔が馴染めなくて、まともに直視する事が出来ませんでした。
今考えると心は女なのに鏡に映る姿は男だからそのギャップが嫌だったのかなと思います。写真も多分似たような理由だと思います。
自分の顔を直視しないといけない場面ではとにかくしんどくて、証明写真に関してはただでさえ写真撮られたくない上に顔のアップという二重に嫌で、とてつもないモヤモヤを抱えたまま証明写真を撮っていました。
女性ホルモンを服用してから3ヶ月ぐらい経過した時。ふと、女性ホルモンを服用した事における顔や外見の変化を撮影しておいた方がいいんじゃないのかと思い、あまり見たくはないものの自撮りを始める事にしました。
大体1ヶ月おきに撮影しているので、回数自体は多くないものの最初のうちは自分で初めた事とはいえ嫌々撮影していたましたが、外見が変わってきて徐々に女性的になってくると自撮りに対する抵抗感も減ってきて、今では割とそこまで抵抗なく自撮りが撮れるようになりました。
一番心境の変化を感じたのは、たまたまオシャレを意識した格好をした時に親に写真撮られたのですが、今までだったら必死に避けていたのにその時はすんなりと撮影に応じられたんですよね。
親にも驚かれたし、自分でも撮影された後に「意外と大丈夫になっているんだな」と実感しました。
これまた鏡も似たような理由で、最初のうちはあまり鏡を直視出来なかったのですが、顔と外見の女性化が進むとこちらも徐々に鏡を見ることによる抵抗感が薄れてきて、今では普通に鏡を見ることが出来ましたし、出かける前とか変な部分がないか鏡を見たりと積極性が出てきました。
パス度だとかそういう部分を考えるとまだまだクオリティは低いのですが、少なくとも男の部分が減ってきて女性的な顔つきになってきているのが自分にとっては思っている以上に嬉しい変化なんだなと実感します。
これからまだ変化があるのかと思うと自撮りするのが少し楽しみになりました。
親にカムアウトした時の話
私の親は今風に言えばパリピの陽キャという明るい人で、クラブは勿論行くし、ゲイバーにも行って店子の人と友達になったりするし、特にドラァグクイーンに関しては強い関心を抱いていて、その外見の美しさやメイク等が好きなようで今でもインスタ等で見てる程度には同性愛やLGBTには偏見の無い人なんですよね。
そういう親の元で育ったので、私も10代の時にバイセクシャルな事を伝えても普通に受け入れてくれる程度には楽な部分はありましたし、今考えてもLGBTの当事者としては親には恵まれてはいるなと強く感じますね(LGBT当事者が親や身内関係で苦労されたり悩まれたり、場合によっては親子の縁を切る事になったり、強く否定されて心に深い傷を受けたりする話も頻繁に聞くので尚更実感します)
そういう経緯もあり、自分がまだ話していなかったトランスジェンダーな事や女性ホルモン剤を服用するような事をしても多分受け入れてくれるんだろうなという淡く甘い期待がある一方で、「LGBTの話は他人の事なら気にしないし受け入れるけど自分の子供や身内だったら受け入れられない」というパターンの話もいくつか聞いたことあるので、もしかしたらこのパターンがあったりするのかもしれないという可能性が頭にあったので、女性ホルモン剤を服用した当初は半年過ぎたらカムアウトしようかなと考えていました。
女性ホルモン剤を服用して約3ヶ月が過ぎた頃、肉体的にも変化が出てきて胸が少し出てきました。
普段家ではエアリズムを着ているのですが、その時着てたのはちょっと伸びてて体のラインがあまり出ない状態だったので胸は目立たなかったのですが、新品のエアリズムに着替えたら体のラインが分かる程度にはピッチリしてて、主観では胸が浮き上がって見えたので「これ目立つかな……」と思いつつも、鏡で見たら「黒色だしそこまで目立たないかな……」「これぐらいなら男の人でも居る程度の胸だよね」と思ったのでそのまま親の前に行って話していたら急に胸を見られて「胸出てない?」と言われてドキッとしました。
まさかそんなすぐ見破ってくるとは思わなくて動揺してしまい「そ、そう?気のせいじゃない?」とか言って誤魔化したのですが、直後に「女性ホルモン服用してる?」と言われたのでまたドキッとして、その時言えればよかったのですが、あまりにも動揺してしまい誤魔化して一旦逃げたものの、翌日にも「やっぱり胸出てない?女性ホルモン服用しているでしょ?」と言われ「服用してるね……」と白状する形でカムアウトする事になりました。
その後、女性ホルモン剤に関する質問をいくつかされて「性転換したいの?」と聞かれ、その時はまだ結論が出てなかったので「玉だけ取りたいかな」と言って「そっかー」「もっと早く言えばよかったのに~」と言われ、受け入れてくれる可能性は高かったとはいえ、そう言ってもらえて安堵しましたし、否定される可能性は杞憂だったなと思いました。
そういう事もあって今はオシャレだとかメイクだとか、女性方面に関する事を気軽に聞ける関係になりました(気にすることなく親の前で服を脱げるようにもなりました)。
ちなみに子供を残せない事に関しては、子供の時から「結婚したくない」「子供も作りたくない」と何回か言っていたのもあってか気にしてない様子で、寧ろ「(母曰く)孫出来ないなら一生婆ちゃんにならないからいい!」と前向きな事を言ってくれたので、その点でも救われましたね。
書いてて改めて思いましたが、本当にレアケースな存在で親に恵まれているなと実感しますね。
色々と問題抱えて迷惑かけている子供だけど、受け入れてくれてありがとう。感謝してます。