女声練習における問題点

今回は女声の練習をしていて感じた問題点です。

MtF(X)として性別移行を徐々に進めている上でどうにかしないといけないのが声の問題。

元から高い声ならばまだいいんですが、私は低い方の声なので女声練習が必要なんですよね。

女声練習に関しては女性ホルモン剤を服用する何年か前からちょくちょくやってました。


まず最初の問題が「普段あまりにも喋らないもんだから、普通に1~2分喋るだけでも呼吸と喉がしんどくなってくる。女声だと尚更もたない」という根本的過ぎる問題。

人と話すこともですが、元々「声で話す」という行為が苦手なので、人と話しても挨拶と必要最低限以外の事は喋らない日常を送っています。

なので、発声練習とかで外郎売を朗読しても途中で苦しくなってくるんですよね。

とあるMtFの方が童話を女声で朗読して練習していた。という話を聞いたので自分も試してみましたが、外郎売だと長過ぎるので厳しいのですが、童話程度の長さだとギリギリどうにかなる事に気が付きました(ギリギリの時点であまり安定しているとは言えないとはいえ)。

とはいえ、そんなギリギリ状態でも毎日やっていれば微々たる変化とはいえ地味に安定性は出てくるんですよね(スマホで録音しては聞くのを繰り返しやってます)。


2つ目の問題「モチベーションが保てない」

やる気あるのかと怒られそうですが、流石に毎日童話と外郎売を朗読したりなんとなく思いついた言葉を話すだけでは正直飽きます。そのうえ虚弱体質が故に体調が普段から安定しないので、適度に安定している間なら練習を続けられるのですが、一度体調が崩れると長引くので「体調を崩す→練習出来ない→練習出来ないからせっかく安定してきた声が崩れてくる→だんだんやる気を失ってくる→体調が戻ってもやる気が出てこない」という悪循環な状態になりやすいので気持ちだけでもどうにか保てないかと悩んでます。


3つ目の問題「声量が無い(ハキハキと話せない)」

これは最初の問題と繋がっていて、普段から喋らない奴がハキハキと喋れる事もなく、普段から声のボリューム小さい人が女声出した所で囁き声みたいな感じなって尚更声のボリュームが落ちるんですよね。

ASMRの収録でもするのならともかく、普段使いとしては厳しいです。

実は女声練習期間を設けて約一ヶ月間、身内と話す時は基本女声という縛りを設けてやっていたんですけど、その時身内から指摘されたポイントなんですよね。

話す度に「腹から声を出す!」と言われましたが、腹式呼吸は出来ても喉の位置調整で手一杯なのでお腹に力が入らないという残念な事に。

ふとした瞬間に一言だけ女声のまま腹から声を出す事があるのですが、身内から「それそれ!」と言われても次の瞬間には声の音量が落ちるので「あぁ~……」と落胆されました。


4つ目の問題「吃音症」

実は幼少期からの吃音症持ちなんですよね私。

なので普段の声ですら話す事がままならないので、女声練習における問題のド真ん中がこれなんですよね。

私の場合、日によって何を言っても言葉に詰まる事もあれば、ほぼ全く詰まらずにスラスラ話せる日があるので安定しないんですよね(何故この差があるのかは原因不明)。

吃音症じゃない方に説明すると、喋ろうとすると喉がガチッとロックされたみたいになって声が出せなくなるんですよね。

なのでその状態で喋ろうとすると「こ、こ、こ、こんにちは」みたいな一つの音を連続して言ってしまうんですよね。

喉を調節しないと女声が出せないのに、吃音症の影響で喉が動かなくなる。というジレンマな状態になるので本当にどうにもならないんですよね。

外出先でも自分なりに意識して女声を出すようにはしているのですが、吃音症やら他の問題を考えると「吃音症が出ている時は普段よりちょっと高い声で話す」というのが現状の落とし所になってます。


と、ここまで問題点を上げてきましたが、練習してそれなりの期間が経過しているから言える事なのですが、序盤にも書いたように実生活における私の喋るタイミングってせいぜい挨拶とか必要最低限の会話以外話さないんですよね。

それを考えると「短時間ならまぁまぁな女声寄りで話せているなら現状でも意外とどうにかなるのではないか……?」と考えたりしてます。

楽観的な考え方ですが、多少の余裕はもたせておかないとしんどすぎるのでこれぐらいの考えはいいかなと思ったり。


自分でやってこれだけ問題点という名の壁を目の当たりにするんだから、他のMtFの方も声の問題で大変な思いをしていると思いますし、壁を乗り越えて女声が安定している方は本当に凄いと実感します。

少しでも問題点を改善出来るように精進します。